何を学べば良いか決められない、器用貧乏なITエンジニアへ
私自身が、たくさんのことに興味があり過ぎて、何に集中して学び、キャリアを築いていけばよいか、悩みに悩んだITエンジニアです。
イベント設営から運営や、放送機材を使ってのイベント撮影や動画編集、ヘルプデスク立ち上げや運営マネジメントに、社内システム運用保守、WEBサイトコーディングなど、その時々に求められた仕事に全力で取り組み、さまざまな方向に知識、技術を広げてきました。
よく、一つのことにフォーカスしないと成果は上げられない。
器用貧乏ではいけないよと言われることが多いですが、自分はそうは思うことは辞めました。
幅広く知識、スキルがあるという状態は、以下の面でメリットがあります。
- 知見が広い分、多数のステークホルダーが関連する仕事での調整力が高い
- 多様なメンバをマネジメントする能力が高い
- こだわりがなく、柔軟に対応できる
- 執着が少なく、切り替えが早い
- 様々な分野に関心があり、キャッチアップが早い
- オールラウンダーである
これからの人生は、リンダ・グラットン著の「ワークシフト」によれば、π型人材が求められると言われています。
これは、専門分野を2つ以上もった人材がこれから高い価値を持つという予測です。
今までは、T型が高い価値を持つと言われてきましたが、これからはもう一本足が増える形です。
オールラウンダーである器用貧乏のみなさんは、多種多様な職業の中から、そのご時世に合わせて価値の高い仕事を選ぶことができる、柔軟性を持っています。
ただ、注意が必要なのは、器用貧乏な人は、物事に飽きやすいという点。
物事をあっという間に習得してしまうために、飽きやすいという側面があるようです。
この点が悪く出ると、どれも中途半端な状態の学びとなってしまい、π型になりません。
ある程度、深掘りする分野を決めたら、そこにしばしフォーカスする鍛錬が必要となります。
この点に注意すれば、オールラウンダーの器用貧乏さんは、π型に止まらず、足を3本も、4本も伸ばしていける力があると思います。(私もそれを目指しています)