現代のキャリア構築に不可欠な、ミッションの見つけ方

IT業界に限らず、現在は日進月歩で社会が変化しています。

技術トレンドも、IT業界の産業構造も大きく変化し、AIなどにより仕事の機会も大きく変わると言われています。

キャリアを築こうと思っても、いったい何を基準に決めれば良いのか、迷ったことはありませんか?

探るべきは、自分の外ではなく、内側です。その中でも、ミッションの発見が重要な鍵を握ります。

この記事では、ミッションの概念や、キャリアとの関係、ミッションを見つける方法についてお伝えします。

私は、現在40歳で、IT業界には約15年携わってきましたが、それ以前から、成長意欲が強く、様々な経験を積みながら、ミッションの探求とキャリアビルディングを続けてきました。

この記事が、ITキャリアビルディングを望む若者たちへの力となれば幸いです。


目次


迷いに迷った時代

大学時代には、将来は世界を飛び回って働くビジネスマンになりたいと憧れ、とにかく英語だけは継続して学んでいました。

沢山のビジネス書も好きで、時間管理や生産性向上、組織論、経営者の自伝などばかり読んでいました。

当時は大学を出たら、イギリス留学したいと考えていたのですが、英語力が足らず、断念。東京で働き始めました。

7つの習慣との出会い

そんな中、『7つの習慣』という書籍に出会いました。スティーブン・R・コビィー博士が記した本で、結構厚い。

その中には、ビジネスに限らず、プライベートでも、どんな場面でも当てはまる原理原則が書かれていました。

そこにミッション。。。Begin with the end in mind との記載がありました。

当時は、大学生の感覚で、あまりピンとこないというか、まだ先の事かな、、、くらいな印象で、ミッションを深くは考えなかったです。

ミッションとは?

ミッションは、企業だけが掲げるものではありません。

また、価値観、ビジョンと共に語られることが多いです。

7つの習慣では、昔の海の船乗りが航海中に迷わないために使った、北極星が例えに使われます。(スターナビゲーションと言われた航海術)

荒波や嵐に揉まれ、例え一時的に進路を失っても、また進むべき方向を示してくれる。

ミッションは、この時代の中で必要なものです。

ミッションは簡単に変わらない

ミッションは個人的価値観に強く根ざしているので、そうそう変化しませんが、ビジョンやプランは、状況に応じて変化します。

例えば、昔、研修の運営会社で働いていましたが、その時にはビデオスイッチャー兼エディターをしていました。その際には、映像や音を通じて、研修受講者の成長に貢献していました。

現在はIT系の会社でサポートをしていますが、周りのメンバがより効率よく、やりがいをもって働けるよう、支援しています。

このように具現化する形は変化しますが、根源的に生み出している価値において、ミッションは変化していません。

キャリアとミッションの関係

キャリアの語源は、馬車の通った轍です。

つまり、過去に通った道であり、通った後には変更はできません。

若い頃(20代から30代の前半)においては、キャリアを意識しなくても何とかやっていけますが、30代後半からはしっかりとキャリアを意識しないと、明らかに道が分かれてきます。

しかし、まだ通らない道を事前に予測して、どのような結果を残したいのかを、完全に計画することはほぼ不可能です。

変化の激しい今の時代、なおさらです。

そのための道しるべとなるミッションを明確にしておくことで、例え一時的に迷っても、また、見た目が異なる仕事に就いたとしても、その本質がミッションに沿っていれば、心の奥底が揺らぐことはありません。

ミッションの見つけ方

ミッションは、自分の外を探しても見つかりません。探すのは自分の内側です。

ビクター・フランクルによれば、「人生におけるミッションというものは、つくるものではなく発見するものである」とのこと。

ミッションを発見する方法に決まりは無いですが、個人的に役立つと思う3つの方法を紹介します。

  1. 自身のお葬式の弔辞を想像する
  2. 自身の過去を振り返る
  3. 大切な価値観を洗い出す

1は、自分自身の葬式が執り行われている場面を想像してみます。

そのお葬式で、あなたの大切な人があなたに向けて、弔辞を読んでいるとします。

家族や友人、同僚など、複数の人たちからであって構いません。

彼らが、あなたに対して、どのような弔辞を述べて欲しいか、静かな時間をとって考えてみてください。

2は、過去の自分においての成功や失敗を、さかのぼって書き出し、それを振り返る作業です。

すべての経験を書き出すことはできません。

しかし、書き出した成功や失敗の体験は、書き出したこと自体に価値があります。

それは、その出来事を強く自身が記憶しているほどに印象強いものだったということです。

その出来事を観察し、成功体験として覚えているものは、自分の価値観に沿った体験をしたもの。

失敗体験は、自分の価値観にそぐわない、或いは足りない体験を意味します。

3は、自分が重きを置く価値観を明確にする作業です。

欲しい価値観(感情)を20個、離れたい価値観(感情)を20個、それぞれ書き出します。

そして、それぞれ書き出した価値観について、それぞれをどのようなときに感じるのかを追記します。

これら3つの方法は、いずれも自分の内面を探り、自分が大切にする、価値観、感情を見つける作業です。

これを行う過程で、自分の内面との会話が深くなり、自分の中の声が徐々に聞けるようになります。

そして上記のワークで得られた内容をもとにして、ミッションステートメントを紡ぎます。

代表的な文章パターンは、

「私の人生の目的は、〇〇です」

私の場合のミッションは以下の通りです。

「私の人生のミッションは、心から人を思いやり、開かれたハートで人に接し、共に成長し、導くことです」

このミッションの具現化を目指して、日々挑戦を続けています。

揺るがないキャリアを作る

外部環境に左右され、キャリアが揺らぐことは、、、あります。
必ずあります。

なので、ここで言う「揺らがない」とは、自分の心の軸の話です。

北極星の輝きが、過去の航海士を導いたように、あなた自身があなたの内面から見出すミッションは、力強く、あなたをガイドしてくれます。

そしてその安心感・充実感、やりがいは、あなたの人生の充実度をはるかに高めてくれます。

あなたも、意義のある人生だったと感じれるようなミッションを見つけてみませんか?

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